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Posted by チェスト at

まちのこと。Vol6-ガイドラインー

2020年11月19日

鹿児島市の総合計画は、現在第5次の計画が進行中。
令和4年度からは、新たな総合計画がスタートするため、現在その策定作業が進行中のようです。
今月末は鹿児島市市長選挙もあります。新しいリーダーと新しい総合計画。
「人・まち・みどり みんなで創る”豊かさ”実感都市」からの次のステップに進化すると思うとワクワクしますね。

実は上町にも、ワークショップから生まれたまちづくりの計画の指針となるガイドラインが存在します。
http://www.city.kagoshima.lg.jp/kensetu/toshikeikaku/shimatiduku/machizukuri/machizukuri/ekishuhen/shuhen.html
鹿児島駅周辺のまちづくりや、ガイドラインが生まれた経緯を分かりやすくまとめた年表もございますので
まずはご一読ください。
http://www.city.kagoshima.lg.jp/kensetu/toshikeikaku/shimatiduku/machizukuri/machizukuri/ekishuhen/jigyo.html
平成19年から開始されたワークショップ。
自分も、はじめて参加した行政と民間との協働での取り組みです。参加人数は、60名くらいだったと記憶しています。
メンバーは町内会の重鎮や通り会の役員、協議会の事務局、一般市民、個人事業主、担当部署以外の公務員など多彩な顔ぶれでした。
自分は、この時35歳、最年少に近かったと思います。
一番最初の会議で、かごしま探検の会さんから【世間遺産】と【人間僕宝】のレクチャーを受けて
三枚おろしができあがるくらいに、目から鱗が落ちまくり
以来この考え方が、自分のまちづくりのスタイルの基本になってるような気がします。

さて、ガイドラインの方はというと。
これまでの取り組みをみて分かるように
周辺まちづくりのスタートは、平成15年国鉄清算事業部(現在のJR)さんから浜町の土地を取得したところから始まっています。
国鉄の民営化とどのような関係があるのかはおいといて、その先には線路の高架化(立体交差)事業が見据えられていたと思います。
3年後には、基本設計がなされ、上町再生のフラッグシップとなる予定でした。

が、平成19年、鹿児島県の財政悪化に伴い、見直し、その後凍結となります。
※中止ではありません。
そして残されたのは、清算事業部からさんから購入した広大な土地。。。どうしよう。。。
そこで、行政だけではなく広く市民の声を聞いて、一緒に考えましょうとワークショップにいう流れになったものと推測されます。
折しも、全国的に官民のワークショップは大ブームで、全国あちこちで再開発のワークショップが開催されていました。

自分達のワークショップは、福岡の開発会社が鹿児島市から業務委託をうけて、音頭をとっていただいたのですが
これまた、素晴らしい見事な運営ぶりで、業務以外のボランティアにも積極的に参加していただいて
三枚おろしが、見事な薄造りのお刺身になるぐらい。
この時学ばせてもらった、ブレインストーミングや会議の運営方法などが、基本全員が発言するという
今の自分の会議の進め方の基本になっている気がします。

そして、官民協働と書きましたが、行政の担当者の熱量もすごかった。
この時はじめての協働だったので、行政の担当になったら
こんなに身を削って地域に貢献しなくちゃならないのかと
感心すると同時に、絶対公務員にはならないし、なれないと感じてました。
ここでの仕事ぶりは万事に通じるのか、10年以上たった今も、担当者のみなさんは、さまざま部署で一線で活躍されています。

といいことばかり書いていますが
不思議に感じたこともありました。
それは、ワークショップの中で
また、その後のガイドライン策定の中で
予算(お金)の話が一切無かったこと。
これを先に検討してしまうと、幅広い意見交換ができないからなのかは分かりませんが
後に知ることとなった全体の予算額は、自分が想定していた予算の額の10倍近くありました。
そして、いつの間にか自由広場の計画に、屋根がついていたのは、びっくり仰天でした。。。

ガイドラインは、上町地区で想定できる
さまざまなまちづくりの手法や、資産、ポイントが記されていますが
あくまでも、これは目次程度のものであり
実際に実施、運用するにはその先にある予算や、人財、インフラなどを
しっかりと考える必要があります。
そして何より大切なのが、総合計画と同じように
どこまで進められたのかという検証と、次の優先課題を考えることだと思います。

今年度をめどに、鹿児島駅は周辺整備も含めて
一段落することになると思います。
だからこそ、見直す作業も必要だと思うのです。

  


Posted by はるり at 08:24
Comments(0)まちおこし。